食品業界、パッケージ業界

この汚染は、ここでも除去または低減しなければなりません。これは、消費者を保護し、安全でコスト効率の高い生産工程を確保するために行われます。製品の包装・充填時には、最終製品の状態が変わらないようにしなければなりません。特に飲料や食品は非常に優しく扱われなければならず、その後（直接的または間接的に）汚染が発生することはありません。

直接接触：圧縮空気が製品や包装材に直接接触したり、呼吸器系に入ったり、皮膚で保護されていない内側や外側の部位に付着したりすること（例：怪我の後など）。

間接的な接触：使用中に圧縮空気が周囲の空気に放出されます。膨張した圧縮空気は、通常、周囲の空気で希釈された後、適度な距離を超えて製品に到達します。

主な潜在的リスクは以下の通りです。

• 汚染された水（ドレン）による製品の汚染
• 液体状のオイル（コンプレッサーオイル）による製品の汚染
• オイルベーパーや一般的なガス状炭化水素による製品の汚染、それによる好ましくないエッセンスの発生
• 圧縮空気システムからの望ましくない金属または非金属の固体粒子による製品の汚染（例：錆、腐食粒子、摩耗、シール材、その他の緩んだ堆積物）。
• 望ましくない微生物による製品の汚染

粒子、オイルエアロゾル、蒸気、シリコンを含む材料、およびドレン水は、塗装工場における障害の主な原因となります。塗装技での圧縮空気の使用は、ISO 8573-1で定義されたクラスを超える圧縮空気の清浄性が要求されます。

塗料やワニスは、圧縮空気中の特定の汚染に対して非常に敏感に反応します。その結果、クレーターや気泡といった塗膜の濡れ性の問題が発生し、それに伴う手直しや追加費用が発生します。圧縮空気は塗料に適合していなければなりません。つまり、塗料の濡れを妨げる物質（グラファイト、ワックス、金属石鹸、パラフィン、タルカム、テフロン、プラスチックの摩耗など）が含まれていてはなりません。

圧縮空気が、まだ濡れている塗料やワニス、または塗装される表面に直接または間接的に接触する場合、塗料に適合した圧縮空気が必要となります。間接的な接触はキャビンで避けることができますが、直接の接触は塗装ノズルが使用されている限り避けられません。

このため、塗料に適合した圧縮空気を常に使用する必要があります。

• 除湿させること。
• 液体状の汚染物質、オイル、エアロゾルがないこと。
• 凝縮する可能性のあるべーパーを含まないこと。
• 埃やその他の固形物の残留量を最小限に抑えること。

グリースやオイルと同様に、塗装で嫌われるシリコンは、圧縮空気中で様々な相（固体、液体、気体）で存在する可能性があります。シリコンを含む汚染物質は、適切なフィルターを使用して除去することができます。しかし、ガス状で揮発性のシリコン化合物は、触媒酸化によってのみ圧縮空気から除去することができます。このため、塗料に適合した圧縮空気の製造には、少なくとも1台の触媒式の転換装置の使用が不可欠です。

原材料（粉体および顆粒）の処理中に直接接触する場合は、圧縮空気は必ず乾燥していて、オイルが含まれていないことが必要です。これは、汚染とかたまりの形成を排除する唯一の方法です。プロセスの信頼性を保証するためには、圧縮空気の品質を恒常的に監視し、完全に記録することが不可欠です。

チップの製造工程は、クリーンルーム内で行われなければならず、圧縮空気の品質はこれらの要求に適合したものでなければなりません。  圧縮空気のもう一つの用途は、回路基板へのソルダーペーストの塗布や、回路基板、電子プリント回路基板、ウェハーの洗浄です。ここで使用される圧縮空気には、粒子、オイル、水分が含まれていないことが必要です。

粉体塗装は、金属や非金属の対象物に適した塗装方法で、「粉体塗装」とも呼ばれています。粉体塗装は、対象物の価値を高める一方で、対象物を保護する役割も果たします。粉体塗装には、静電粉体塗装（EPS）と渦巻き型焼結の2つのプロセスがあります。圧縮空気は、粉体の搬送、流動化、吐出用の空気などに使用され、製品の最終的な品質を左右する要因となります。というのも、油分を含んだ圧縮空気は、塗膜にオープンスポット（クレーター）を発生させたり、流体貯蔵容器に気泡やクレーターを発生させたりする可能性があるからです。